読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Boeing 737-800に乗りたいP訓練生のブログ

現在ニュージーランドでパイロットの訓練をする若者のブログ

日本という國

日本にいた時からも、日本という國(なぜか旧字体)を客観的に見てずーっと思っていたことがある。

 

「日本は何も考えていない」ということ。

別に日本のパスポート持ってる連中が総じて「考えなしに動いてる」とか言わないが、世に見る大抵の人がそうなんじゃないかと思う。

 

 

 

先ほどつらつらーっと日本で起こってるニュースを見ていたら「鳥取砂丘に落書きをしたカナダ人夫婦と日本人大学生4名が厳重注意を受けた」という話があった。厳重注意を受けた理由は、国立公園に指定されている場所で、砂をむやみにいじることが条例で禁止されているから。

 

でもちょっと待って欲しい。

自分は知らなかった。あの砂場が「国立公園」だと。さらに調べてみると、天然記念物にまで指定されている。ただ、その落書きがされた場所は観光可能なエリアだということ。別に、禁止されたエリアに入っているわけじゃない。なんなら見分けがほぼつかないような足跡なんかいくらでもあるくらい。海外では砂場でサーフボードに乗って加速するスリルを味わうアクティビティもあるくらいで、自分はたかだか砂場の落書きに何を?と思ったのが正直なところ。別に環境破壊をしたわけでも人工的な塗料を使ったわけでもない。

 

結果、そういう「ルールがありました」から、「怒られました」は分かるんだ。分かるんだけど、じゃあそれは周知していたの?ということ。そこに落ち度があったかもしれないのに、人の良心やら「常識」(笑)に任せて、まぁ普通に考えたら誰も落書きしねーだろ。的な発想で、看板1つも立ててないで、落書きされて怒鳴られました、だったら、ちょっと辻褄が合わない。どんな良人ばっかりのお花畑的な世の中を想像しているの?と思ってしまう。自分はもしかしたらマイノリティかもしれない。あの砂場を国立公園だとか、天然記念物だとか、だと指定されていると。むしろただの砂浜くらいにしか思ってなかった。だから落書きをしてしまったという気持ちは正直理解し得る。もし保全を再優先課題とするなら、まずそういうマイノリティがいることも前提とした上で、「周知」が必要なんでしょう?と思う。日本語の読めない海外旅行客もいる、ガイドブックには書いてるけどガイドブックを持っていない客だったかもしれない。いろんな人を想定した上で、「考えればわかる」などと馬鹿なことを言ってないで、周知するっていう施策さえすれば回避できた問題なわけで、それをしなかったのはむしろ鳥取県の落ち度なんじゃない?と思う。

 

だから國をはじめ、日本は「考えていない」と最初に述べたことに回帰する。

 

 

次に、

 

Yahoo!ニュースのプロコメンテーター(笑)たちを見ていると、圧倒的に大学生やその外国人夫婦を罵倒するかのようなコメントが見受けられた。「でた、馬鹿大学生!」みたいな。(おまけに記事中に夫婦の国籍が明示されているのに、「どこの國だよ」と突っ込む馬鹿タレもいる。)

 

更にプロコメンテーターたちは、「普通に考えればわかることだろ」「思慮がない」等と言って追撃を重ねる。がしかし。

世の中では「普通に考えればわかること」がおおよそ認知され世の中のルールになることはほぼない。なぜなら、「普通に考えればわかること」は各々が持っている価値観にすぎないわけで、誰しもが普遍的に共有しうるものではないからだ。だからルールがあるわけだ。事細かく。

 

「普通に考えたら分かる」とか「常識だ」とか「当たり前だ」と言っているうちは、何も考えていないも同様である。何も考えていないのにあたかも自分が正しいかのように装う戯れ言だ。日本人は大好きだ、こういうことば。頭の中は空っぽなくせに、「当たり前だろ!」とか言って自分が正しいように装うのが大好きだ。

 

ちなみに西洋人にそんなことを言っても通じない。何故なら彼らはルールが当たり前、法律が当たり前の社会に生きているから。当たり前だ、などと言えば「why?」と突っ込まれる。

 

あたかも自分が正しいかのような論調で、大学生と夫婦を蔑むようなコメントを発してる人間は、だったら「おめぇら最初から国立公園であること、天然記念物であることを理解していたの?」って話。自分が「人を殺してはいけない」という法律ほど、世の中に浸透していて、その条例に反した人間を蔑めるほど普遍的な知識だとは思えないんだけどな。

 

「やっちまった」ことに対して、フォローを入れるわけでもなく、立件せよ、訴追せよ、とか言ってるヤツはどれだけご自分がご立派なんだかね。本当に。おめでたいっていうか。ホント何も考えてねぇんだなぁ、って。知らなかった/知っていた上でやることの重みは全然違うわけで、そこの砂場の管理者はインタビューで双方ともに相当反省しているようなことを言ってるのに、いかに「やっちまったヤツ」の頭がオカシイのかだけをひたすら暴きたい奴もいたりして。

 

 

最後にちょろっと書くと、日本は何も考えてなさすぎて、「ルールを守ること」は徹底しているくせに「ルールを何故守らなければいけないのか」という論理構造が抜けすぎてて、ルール自体が形骸化してるようなことも多々。例えば、電車内でのケータイの電源OFFとかね。最近は叫ばれなくなったけど。「ケータイ電話のOFF」をさせる/義務化する意味はなんなのか、を考えないヤツが多すぎて優先席付近でケータイを使っていたら怒鳴られて口論に発展した...なんていうまとめも見たことも。

 

最近はこういう議論があるせいか、マナーモードにさせるような呼びかけは聞くけど、電源OFFは一部の古い会社の乗り物でしか見かけないような気が...。(大阪か札幌か...どこかで、一帯がオレンジ色かなにかでマーキングされてて、電源OFFエリア、なんて書かれた一部車両があったなぁ、なんて。)

 

ニュースで過熱したのは久しぶりでした。

自分が間違ってるのかもしれないけどね。

 

おわり。