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Boeing 737-800に乗りたいP訓練生のブログ

現在ニュージーランドでパイロットの訓練をする若者のブログ

コンパスと定規

性格 雑記

コンパスは正確な円を描く道具。定規は正確でまっすぐな線を引く道具。でも、基準がなければその線も円も描けない。さてどうしよう、な話。

 

読者なんているのだろうかこのブログに。いると信じて。

「なんだこいつまた不安がってるのか」と思われそうだ。いや、不安なんだ。とても。

 

最近の不安は、ウーン。

よく「すごい先輩」って居るじゃない。営業成績が凄い!とか、特別な話術がある!とか、熟達した技術で人に接する、心に触れる―そしてそれを自分のビジネスとか仕事に活かす―みたいな人たち。ま、営業職の方を想像してこんな書き方してるんだけど。

 

要は、「ああすげえなこの人。こんな風になれるのかな」っていう不安。自分の目指すところは当然、営業職ではなく、パイロットなんだけどさ。

 

すごいパイロットって何だろう。自分には人の命を守るとか、安全に飛行機を飛ばすとか、そんな難しい話はよく分からん。経験したことがないからな。でも、その為に努力していることが何かっていうのは薄々見えてくる。パイロットの方がよくブログに書いていたり、パイロットと思しき方が某有名なQ&Aサイトに回答していたり、facebookで自分の意見を述べていたり。

 

んで、それを見る度に、「この人達ってこんなに勉強してるんだ」「こんなに詳しいんだ」「このレベルまで無いと、見えてこない世界があるんだ」と思えてくるところがある。すごくどうでも良い話だけど、Boeing 777-200型機のJALJASの機材の操作上の特性の違い、とか、羽田にはあって伊丹にはない滑走路中央部分の特別なマーキングの意味とか、オートパイロットで許容される横風制限値の理由とか、もしその制限値を超えたらオートパイロットはどんな挙動をするか、極端に寒い地域での特別なオペレーションとか。

 

なんというか、そこまで、全ての汁を吸い尽くす勢いで勉強して、日々のオペレーションに臨んでいる人たちがいると思うと、当然なんだけれども、何も心構えもありません。何も知りません。何もできません。な自分は、どうやってそういう人たちを目指すんだろう、と思った。むしろ、今すべきこと、できることはなんなんだろうと考えさせられる。

 

日本のパイロットたちが職人気質っていうのは多分そういうところなんだと思う。長らくやってた和太鼓でも、和太鼓職人が太鼓を作るときにしていることの多さ、技術、モノへのこだわり、すべてが研究され尽くされている、そして、それを日々の太鼓作りに活かされているということを知っているから、分野は違えど、なんか似たような気質で日々仕事してるんだなこの人達、と思う。

 

冒頭に話した「コンパス」も「定規」も、自分のことがわかって、自分という軸があるからこそ、そこから延長線を引いたり、正確な作図ができていくのだろうけど、自分がなにかもわからない。何も基準がない真っ白な紙に、さて。自分はどうやって円を描き、線を引き、複雑な作図をしていけば良いのだろう。

 

と一抹の不安を覚えたのでした。時期が近くなればなるほど、自分に出来ることを日々考えさせられる。何が必要なのか。何も見えてこない。

 

おわり。