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Boeing 737-800に乗りたいP訓練生のブログ

現在ニュージーランドでパイロットの訓練をする若者のブログ

プレッシャーとの戦い

パイロットという生き物 雑記 訓練

プレッシャーとパイロット。その関係性と、一般の人には理解しがたいことなどなど。

 今日新たなにカテゴリー新設しました。その名も「パイロットという生き物」というカテ。

 

こいつらどんな感じで生きてんのよ。的な実態、苦悩、クセなんかをこれからも書いていけたらなと思います。ちなみにブログを書く目的ですが、「ああ自分こんな悪いところがあったな。これは今後直していかなければ」という振り返りの目的でも書いていたりします。たまに自分でも読み返しております。

 

さて、学科も無事6科目すべて終わりまして、後はCPLとIFだけの教科になりました。それでも半分を通り越していないというね。まだまだ先はあります。が、もうカウントダウンが始まったことを痛切に感じさせられます。あと1年もしないで卒業(うまくいけば。)するのかと。今後どんな困難があるのやら。うまく対処していけたらと思います。

 

その6科目のうちで不思議な科目が1つありまして、その名前を「Human Factor」と云います。上空ではどんな不思議なことが身体に起きるのというところから、今までの事故の原因を人間の身体や考え方に求めようとする科目です。

 

私達は学者じゃないので、自分たちで深めようとするというよりは、あるものを学んでどういう風に活かすか、どういうふうに役立てるかというところに重点を置いているんだと思います。あまり深く突っ込まれると自分たちは分からないのでもっと学ぶ必要性っていうのを感じさせられますが。まぁオモロイ科目です。

 

理論についてはよく覚えていませんが、まぁ簡単に言うと

 

「プレッシャーを感じているときは、パフォーマンスが(やがては)下がり、ミスを犯しやすくなるよ」

 

という話です。

なーんだ、知ってるよ。という人も多いかもしれません、が、キモはそこではありません。

 

これを読んでいる方は、

・5分前に比べて自分の心理的プレッシャーが高まってるな

 

とか

 

・今日、いくつの心理的プレッシャーを高める要因があるか

 

とか、考えたことや気づいたことはありますでしょうか?

すごく厄介なもので、とても気づきにくいです。残念ながら。いつもと同じ風にやってるぜ、と思いたいんだけれども、何かいつもと違う。いつものように出来ない。なんかミスった。とすると、そこで生死を分ける可能性のあるものが、心理的なプレッシャーです。

 

自分が過去に気づいたプレッシャーというと

・初めての教官と飛ぶこと(しかも怖いと呼び声の高い)

・初めてのコンディションで飛ぶこと(霧とか、HAZEとか)

・昨日の学びを今日に活かせているか

・初めての飛行機

・学科のテスト

 

とかです。

ちなみに、「早く帰りたい」とかそういうのもプレッシャーです。エアラインであるかもしれませんが、明日給料日だぜ、とかも多分プレッシャーです。

 

なんでこれ書こうと思ったの、と言うと、マジでたくさんのプレッシャーになりうる要因が世の中には溢れています。エアラインならあるかもしれません。怒号の飛び交うキャビン。早く飛ばせとうるさい客。ギリギリな天気。ゲートを飛び越えてやってくる○国人。門限ギリギリで着陸できないかもしれない空港に降りようとしているとき。

 

人間が「はやく○○したいな」とか思った瞬間に、それはプレッシャーになりえます。

 

自分は気づかなかったのですが、先日のファーストソロのときに思っていた「はやくこの状況(毎日プレッシャーに曝されると感じている日々)から抜け出したい」というのもプレッシャー、ひいてはスレットでした。

 

よく教えられるのが、何かを判断するときにそれが命よりも大切なのかを常に考えろと言われました。ぶっちゃけ、早く飛ばせと怒鳴る客に煽られるように「しゃーねーな」と飛んで事故ったら、その客はとるに足らないことです。マジで。

 

常に「ギリギリ」から3歩くらい足を引いて、ギリギリから遠い状況で「この状況なら安全だ」と断言できる状況じゃないと、飛ぶのはやめたほうが良いです。安全に飛べたとしてもギリギリで飛んでも正直パフォーマンスは良くないです。むしろ安全かどうかを判断しているレベルじゃ飛ぶ人としては全然足りないです。(という私はこの間そんなことがあったのですが。笑)

 

今一度、これから年末にかけて自分はフライトをして、年明けにもまたフライトが始まるのですが、これを確認して、状況として安全かどうか。プレッシャーはなんなのか。どうしたら減らせるのか。それがフライトに影響するのかどうかを確認していこうと思う次第です。日本の空はまぁそんなことで揺らいだりはしないでしょうが、雪や変わりやすい天気、先の読めない到着地、などなどプレッシャーで溢れていますが、こんなんをどうやってマネージメントしていこうか、って考えるのは今できることかもしれません。

 

 

おわり。