Boeing 737-800に乗りたいP訓練生のブログ

現在ニュージーランドでパイロットの訓練をする若者のブログ

パイロットの賃金が高いとかなんとか

世間の持つパイロットイメージってなんだろうね。高学歴とか。金もらってそうとか。難しそうとか。そんなんかな。の「金」の話。

 どうもパイロットの端くれの筆者です。どうやらPIC(機体の責任者)として操縦桿を持ってしまった以上はパイロットという肩書は避けては通れないみたいです。ちょっとかっこよく言ってみました。反省はしていません。

 

NZでは、private pilot licence、通称PPLを取るためにPICとして飛行機を飛ばさなければいけない時間が実に15時間もあります。15時間!多いねぇ。実はもうその1/3はサーキットという、空港の周回経路で離発着をひたすら繰り返す修行で終えました。あと10時間残っています。

 

でどうやってその10時間を消費するかといえば、いつもトレーニングしているエリアにひとりで飛んでいって好きなトレーニングをして帰ってくるというもの。らしいです。やってないので実態はよくわかりませんが。

 

もうそろそろ、わたしもそんなフェーズに来ていて、「うわぁ!飛行機やぁ!ワクワク」なんて言って基礎訓練を着実に積み重ねているうちにファースト「エリア」ソロがもう目の前です。恐ろしいです。

 

でね。冒頭に戻ります。金の話です。

で、また話が崩れるようですけど、頑張って絡ませます。読み進めてください。(笑)

 

最近、パイロットの辛さを感じます。おこがましいですかね。でもきっと現役で空港ターミナルを闊歩するようなパイロットたちも多分同じ辛さって少なからずあるんでねぇかと思いまして。

 

それが、「割りとすべての時間を飛行機に費やす」ってことです。すべての時間を費やしてどーするの、っていう目的地はたぶん人それぞれ違うんでしょうが、もし監査とかやってるパイロットだったらそういう勉強に必死になるでしょうし、学生パイロットなら明日の科目をこなす(という言い方は好きではありませんが)ための準備をしなければいけない。

 

実際に、自分がどんな風に「空」のことを考えているかというと

 

6:00起床 身体も起こさない時点で、目を開けてすぐ空を見る。雲があるかないか確認する。超眠い中。たまに何やってるのバカじゃないのと思うこともあります。笑

 

6:01 ベッドから起きる前にATISを見ます。一通りクリティカルなNOTAMがないか、気温はどうか。Dew pointはどうか。雲をさっき見たんだったらどのくらいの高度にあるのかを考える。なんで布団がこんなに寒いのかを現状のATISと比較する。(まじです。今日の朝は11度でした。)

 

6:30 家を出る。外に停めてある車をみて、ボディに露が付着しているかどうかを見る。露があれば気温の下がり方が激しいか、何らかの理由で湿度が上がったのかを気にする。

 

7:00 学校に到着。運転の間も空を見ながら自分がトレーニングするエリアに問題はあるか、メインの空港のあるところの上空はどうかを気にする。風も気にする。

 

8:00 飛行機の準備をして、トレーニングを開始できる状態にする。

 

とここから学校にいるので書くことが多すぎるので省略します。

 

18:00 学校が閉まれば帰宅。さすがに帰り道は気にしません。いや気にします。あ、cirrusやな。明日天気悪くなんのかな、とか見てました。笑

 

20:00 明日の予習と今日の復習。この間もコックピットで行われていることの何がダメで改善しなければいけないのかを考える。

 

21:30 新しい気圧チャートが発行になるので天気を確認しながら明日飛べるか、風向きはどうなのか、緊急着陸の練習ならどこのエリアが良いか。どういう風向きを予想しなければいけないのかを考える。

 

 

.....とほぼ一日中、飛行機のことを考えています。やばいですね。超飛行機脳みたいです。

 

今自分が注いでいる時間のほとんどは、いかに明日の訓練を良いものにできるか。昨日できなかったことの1つでも多く改善できるか。というところに注がれています。

 

正直飛行機のことで嫌になることは一切ないし、空のことを常に考えていられるっていうこともとても幸せです。ただ、日常が他のことで充実しているかと言われるとそうではありません。笑 唯一土曜日を身体と頭を休める日にしているのですが、土曜日は暇で仕方がないというところが正直なところです。

 

こんな風にありったけの時間を注いでいる分、パイロットという職業の賃金も高くなるのかなーなんて思います。不規則だしね。

 

俺だってこんな特殊技能で人生のほぼすべての時間を仕事に注いどるわぁ!という人もいるのでしょうが、そういう努力は必ずしも賃金に反映しないのは良くないところです。

 

ちなみにパイロットの給料が高い(と個人的には思いますが)ことについての良し悪しは特にこのブログでは述べないことにします。

 

おわり。