Boeing 737-800に乗りたいP訓練生のブログ

現在ニュージーランドでパイロットの訓練をする若者のブログ

気遣いってやっぱ大切だな。

パイロット訓練と気遣いを結びつけてみようと思った話。

 パイロットってどんな仕事?って聞かれたら、真っ先に「事務職!」ってニヤつきながら答えるであろう私。

 

何度も聞かれている通り、基本的に無茶をしなければ体が右往左往することもないし、お茶がこぼれるような揺れにも遭遇しない。あとは、モニターやら地図とにらめっこして飛行機の先を考えるだけのお仕事です。エアラインに関して言えば、おそらく飛行中の8割は操縦桿持ってないしね。うん。

 

ほいでね、例えパイロットになるために訓練をしている身であってもめっちゃペーパーワークは多いし、PCと戦うような作業もあるし、ほぼ紙とペンだけで作業しているような感じです。天気を見るのもPCだし、NOTAM見るのもPCだし、地図に線を描くし、フライトプランも紙の上で作業するし、SARTIMEの管理も飛行機の外ではPCでやるしね。そういういろーんな準備をしなきゃいけない中で、気遣いってやっぱり大切だなと思ったわけです。

 

たいてい、自分の学校の場合は教官がひとり居たときに、その教官が朝2人、午後2人って感じで学生を持っていると、朝の2人は当然使う飛行機は同じだし、そこの2人の中のどっちかに教官が言った情報を二人の間で共有しとけよ、的な話にも当然なるわけです。

 

で、そういうことを指示されたにも関わらず、どっちかが共有しないような無能だと、その教官の好意がね。せっかくくれたのにね、無駄になってしまうわけです。ということは、てめぇは良いかもしれないけど俺が困る、俺は良いかもしれねぇけど、てめぇは困る、という最悪な状況になるわけです。自分は2men operatinっていうのをしたことがないのでMPL的なことは分かりかねますが、まぁ察するに、PICが仕事(操縦的なタスクね)をしやすいようにしたり、何か漏れていたらそれについてダメ出しすることがMULTI CREWには求められるのではないかと思われるわけです。そういうのがCRMの根本だと思うし、「てめぇが良い」「俺だけが良い」っていう状況は安全っていう意味でも最悪なわけです。

 

とここまで言ったら「ああこいつは何か問題を抱えているんだな」とお察しなわけですが、その通りです。

 

自分の同期がね、まぁ気遣いができないわけです。

自分が今日はPICやらなきゃいけないという日に、その同期の彼は事務作業的なペーパーワークの補助をしない。いや、頼めばするし、別に嫌な顔もしないんだけれども、ただ察するに「何をしたら良いかわからない」、そして「聞きもしない」という。典型的な指示待ち人間なわけです。日本の空の上でどんなコミュニケーションが行われているかは分かりかねますが、恐らく、隣の席に座っている上司で権限のある人間が、若輩者であるワタシタチに「あれしてね」「これしてね」と言うでしょうか。私は疑問です。考えた上で足りないならまだしも、考えることもせず、「この機長にこんなことしたら喜ばれるかな」「こうしたら2人で飛ばす飛行機がもっと快適になるかな」「この判断ちょっとちゃうと思うからこの提案したほうが良いかもな」的な「おっ、こいつ気遣いできるな」感がまーーーーーったくない彼に同情します。正直。

 

ていうか今までしてきたいくつかの職は、航空ではないですが、そういうものが求められました。「どうしたら場が円滑に進むか死ぬほど考えろ」と言われたので、何かに気づき、どうしたら良いのか考え、行動するっていうプロセスは普通の社会人経験者なら当たり前にできることだと思っていました。特に接客だったからなのかもしれないけど。

 

まぁこの能力がなくてもそりゃ、死にはしませんが、困ることはといえば。

飛行機を操れないっていうことだと思いました。これは気遣いとは違いますが、まぁ気遣いって考えて先を読んで、場が円滑に進むように何かすることだと思いますが、じゃあ今デリバリーにコンタクトしたな。この会話はすぐ終わるから次にタワーにコンタクトする必要があって、離陸したら○○○TRFにコンタクトしなきゃいけないからそのFRQを確認せないかんな。飛行機にその機能があればこのFRQをセットせな。って。当たり前だけど、彼はこれができないんです。そして、何かを思い出すのがめちゃくちゃ遅い。前のフライトで何か指摘されて教えてもらって、こういう指示がタワーから出されたときは運用はアクティブRWYと同じだから、時計のカウントは...blah blah...的な。いや、前お前、これ言われてただろが。なんで言われたこと学べてねぇの?逆に高いン百$の金を払って何を学んだの?と思うわけです。

 

お金をかけたくないとか言う割に、その「先を見越して何か行動する」能力がないがために、目的地の街の上に着いたけど、空港がどこか分からない。探してます。ホールディングします。燃料無駄に消費します。で、結局トータルフライトhrが伸びるわけです。うん。結局、お金かかってるわけよ。矛盾してねぇのそれ?と思うわけです。それに、別に今その能力がないんだったら、この訓練中にそれを培う努力をすべきだし、その能力がないままこの先訓練していって他の人間と同じお金を払ってもレベルの低い訓練にしかならない。ってなったら困るの誰よ?とシリアスにもっと考えてほしい。

 

まぁ同期の人間が困れば手助けはするけど、でもその助けを頼れるかどうかっていうのは自分の熱意にかかってるし、意味のないことをしても相手は困るだけだしね。はてどうしたものか。

 

基本、言いたくないし、自分的には知ったこっちゃないと思ってるけれども。

 

そういや、先日重くてどうしようもない飛行機の給油に難儀していたら、日本ではない別の国籍の学生たちがやってきて、少しばかり手助けをしてくれました。「この飛行機次使うの?遅くなってごめん」的なことを言うと、「いやいや、一人だったし重そうだったから来た」と言うわけです。意味がわからないっすね。自分知り合いじゃない学生が一人で飛行機引っ張ってたら見ぬふりするかもしれない。まぁ、彼らにいろんなことで助けてもらったり、少しばかり遊んだりしたこともあったから、見ず知らずの人間ではないけど。それにしても、その「自分からあの人助けまっせ」って気遣いには胸を打たれた。次から誰か見つけて時間があったら手助けしようと思う。

 

良いパイロットっていうのは、こういう彼らみたいな学生のことなのかもね。きっと彼ら、コックピットの中ではとても上手くやってるに違いないと思ったのでした。

 

おわり。