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Boeing 737-800に乗りたいP訓練生のブログ

現在ニュージーランドでパイロットの訓練をする若者のブログ

Restraint

最近自分の中にある葛藤について、というお話。

 少しむずかしい話を自分のなかに抱えております。

 

もうそろそろ、フライトテストを受けるぜ!という時期にやってきました。長いことかかりましたなぁ。天気やら、英語やら。英語は言っても2週間くらい、天気は3週間とか。

 

うちの学校では、

PPLマニューバ → フライトテスト → PPLクロスカントリー

と進むようですが、英語に受かっていない2週間で進路を変更して、

PPLマニューバ → PPLクロスカントリー → フライトテスト

 

と進むような旨が通知されました。フライトテスト合格後、英語の合格通知が必要なので、英語の合格通知がない状況でフライトテストを受けるというのは少し無理があるためでした。が、それも、すぐに受かったので、クロスカントリーを終わらせるか、PPLのマニューバを継続するか、で教官に判断を委ねて、3月上旬からクロスカントリーをやろうとしたものの、そのあたりから天気がすこぶる良くなく、結局4月中頃まで天気の回復を待つような状況でした。

 

天気の回復を待っている中で、教官から再度通知があり、PPLのマニューバに戻ると言われたのが最近の話。そして、通常通り、PPLフライトテストを、クロスカントリーを完了せずに受けると。

 

もし、機械のように、変更と言われたその地点からまた同じ作業ができれば別ですが、我々人間は、「変更!元の作業にもどれ!」と言われて、久しくやっていない作業を前のクオリティと同じようにすることは難があります。まぁ航空にはそのための "recurrent" というプロセスが組み込まれているのですが。

 

それでね。無駄な時間が発生しちゃったわけです。

どういうことかというと....

ただでさえ、PPLのマニューバを天気のせいで3週間やっていないから、元のクオリティで出来るわけがありません。でも、それはPPLマニューバをやっていて、中断して、またPPLマニューバであればさほど影響はないでしょう。でも自分のように、PPLマニューバをやっていて、クロスカントリーをかじって、もはやPPLマニューバなど忘れて、通常のターン・クライム・ディセンドしかせず、NAVの仕事やCOMの仕事が増える別次元のクロスカントリーというフェーズで、そして中断。そして、PPLマニューバをするぞ。となると、当然元のクオリティなど維持できるわけがありません。ちなにみクロスカントリーは完了していません。

 

PPLマニューバ→中断→PPLマニューバ よりも

PPLマニューバ→クロカン→中断→PPLマニューバ だと、より劣化が激しいわけです。実感として、元の空港からトレーニングエリアに行くというプロセスでさえも「久しぶりだ」と感じたくらいです。

 

更にこれの悪いところは、PPLマニューバのrecurrentに時間がかかる上に、フライトテスト後にやるであろうクロカンにおいては、またクロカンそのもののrecurrentをしなければいけない。無駄な時間が発生するわけです。自分の責任でも何でもないのに、全てにおいて時間がかかり、お金もかかり、無駄な時間が生じて、ひいては卒業が遅れるわけです。

 

もしかしてこのフェーズにおいて自分は何か大事なことを学んでいる...のかもしれませんが、だいたいの人間(日本人を含め)はフライトテストを真っ先に受け、その後にクロスカントリーをすることを考えれば、遠回り以外の何者でもありません。先に言ったように自分たちは機械ではないわけですから。

 

今までは自分の技能や学科試験において、特に落ちたようなことは英語(苦笑)を除きなく、一応「順調」に進んできたのに、ここに来て他の人間よりPPLのフライトテストを受けること自体も遅れ、先にPPLフライトテストを受けて既にクロカンを進めている人間よりも、どっちも遅れていることを考えていると、自分の非ではないのに、ダラダラと飛ばない日もあり、とてもモヤモヤします。

 

彼らの中には、しっかりとクリスマスの直前から1月半ばまで、一応学校として休日期間があったのですが、その期間中もしっかりと休んだヤツもいて、そいつらにさえ進度が遅れてるって....。ともう苦笑いすることしかできません。

 

卒業することが目的というよりは、良い腕を持って帰る。というのがNZでやるべきことだと思っていますし、良い知識を持って帰らねば。良いマナーを持って帰らねば。と思う気持ちは山ほどありますが、でもそれは、卒業ありきで、卒業なしでは成し遂げられません。卒業できることが前提で、それに上乗せをしなければいけないと思っています。

 

良く、"pass is pass!" と言います。ただこれはすごく残酷だなと思う所もあります。PPLというライセンスを取るためには、英語+学科6科目の合格が必須です。ということは、最低限、70点以上を取って科目のpassが必要です。だから、pass is pass, 合格という言葉をもらったんだからそれ以上悔いる必要はないさという意味です。だがしかし、pass is just pass. です。 passしたけれども、もしそれに中身が伴っていなければ単なる「合格」、点数として満たしているにすぎないよ。という意味でもあります。残酷だなぁ。って。

 

だから、中身も伴わなければいけない。仮に、メカニックほどの知識がある人間の不合格だったとしても、法律上は知識だけで合格という証明がなければライセンスの賦与はありえません。どんな点数であっても、ライセンスのためには合格が必要です。中身ではなくて、ね。中身を追うのは、その後で良いんじゃないかと思う次第であります。

 

何が良い、何が悪い。ではなく、今”限りがあるプロセスを踏んでいる”という身においては、今は合格が欲しいというのが正直なところです。それのみにとどまらず、というのはわかりますが...。