Boeing 737-800に乗りたいP訓練生のブログ

現在ニュージーランドでパイロットの訓練をする若者のブログ

遅れてしまい申し訳ありません。

ツイッターで、「飛行機の出発が遅れてしまいまして、申し訳ございません。今後の予定に支障はございませんか?」と客室乗務員に聞かれたどこだかの市長の話があった。何で彼らは謝るのだろうか。と考えてみた話。

 そもそも、何で航空会社の人たちは遅れに対してこんなにも謝るのだろうか。と考えたことがあった。時と場合による、とは言え、所謂「不可抗力」の場合もある。

 

そして、少し「プロとは」という話を織り交ぜて話をしたい。

先に"プロとは"というところから書きたい。

PPLの訓練が終わってから、すごく頻繁に「プロ意識!」とインストラクターに怒られることがある。例えば、小さなことで言えば、空港から滑走路に向かう時に、センターラインを維持できてないとか。小さいんだけれども、BoeingとかEmiratesとか、taxingを上空から撮ったような動画ではもれなくセンターラインを外すことなくtaxiをこなしている。直接これがプロだ、どーのこーのっていう訳ではないけれども、"プロ"として仕事をしている人間っていうのはこういう所が当たり前に出来るのか。と思うと少し感心をした。

 

んじゃあプロって何だろう。と思った。考えてみた。

 

というか、実はもう自分の考えがあって、プロというのは何か特別な分野や特化したことがあって、それを基に仕事をして、お金を稼いでいる人たちだと思っている。所謂「プロ」と呼ばれている人たちは、もれなくこんな感じの印象じゃないだろうか。

 

だとするならば、「飛行機操縦のプロ」と言うと、飛行機の操縦等全般において、特化していて、それを基にお金をもらっている。なるほど、make senseするわけだ。でも、実際に旅客機のパイロットっていうのは、高度の維持が上手いから、ランディングが上手いから、それでお金をもらってるわけじゃない。じゃあ...?

 

そのヒントが、機長の持っている資格。機長と呼ばれる人物は、ATPL... Air Transport Pilot Licence という資格を持っている。何を可能にするかというと、それを持っていると、*Air Transport Operationという飛行形態において、お金をもらい、かつ、飛行機の責任者として乗務できる。という資格だ。

(*Air Transport Operation にも細かい決まりがあるけれども、ざっくり言うと定刻に、週のなかで●日、この空港からこの空港に、レギュラーで便を飛ばしますよ的な飛行のこと。つまりは、エアラインがやっていることも含まれる。)

 

ということは、エアラインはAir Transport Operationを主体にしている。奴らの使命は、おおよそ定刻に、そして安全に、快適に、決められた目的地Aから目的地Bに向かい、そして到着すること。そう。機長も副操縦士も、プロとして誇りを持つべきなのはここであって、タッチダウンが上手いとか、アナウンスが上手いとか、そんなことではない。ましてや、別に操縦が極めて上手いっていうことも要求されないのではなかろうかと思う。(実技に関してはまったく無知なのでよく知りませんが。) 空港の上空、高度2000ftそこそこでオートパイロットをONにする世界ですから。

 

行き着く所まで長くなってしまいましたが、これらをエアラインパイロットは死守しようとしているなら..。最初の問。

 

エアラインっていうのは、そういう「プロとして」の仕事ができる所ですよ。って宣伝しているようなところがあるから、そのクオリティが担保できなかった時に、初めてこういうセリフが出てくるんだろうな、と改めて思ったのでした。

 

遅れてしまい、申し訳ございません。

 

と。

このクオリティを作り上げるべく、日夜、航空会社の社員っていうのは、汗水垂らしているのかと思うと、頭が上がらないっすね。遅れたときにも、まぁ怒鳴るより「次は頑張ってね」って言ってくれる優しいお客の方が、こういう遅れるようなことも少なくなるかもしれないね。

 

そういう世界を目指しているわけですから、もっと自分ができるべきことをひたすら考えています。日々の取り組みで、どうしたら「プロ」として、足掛けになるのかなー。と。

 

少し嫌味ですが(誰に対するとは言いません。)、「この程度の勉強でいいや」「このテストにさえクリアすればいいや」とか、そんなことを思っているようでは、まだまだです。

 

 

おわり。