空をとびたいP訓練生のブログ

現在ニュージーランドでパイロットの訓練をする若者のブログ

プロ意識って

最近(ここらで)話題の「プロ意識」ってなんやねん。って話をすこし。

 少し前にも記事にしたかもしれませんが、もうそろそろ私の最後のフェーズのCPLというヤツが控えております。教官曰く「easy」だと。それはできるからeasyなのであって...。

 

その前に、少し機会あって、「我々が考えるべきプロ意識ってなんなんだろう」っていうのを書いていきたいと思います。

昔の教祖みたいな人曰く、プロ意識っていうのは「訓練生ではなく、キャプテン見習いとして、キャプテンの業務を全うできるくらいの人を作り上げる気持ち」的なところらしい。

 

どういう風であれば、そのプロ意識っていうのは体現できるのかっていう話をしてくれて、例えば、「航空法は完璧です」とか、入社時に既に「A320のフライトマニュアル読破して数字もすべて頭に入っています」的な感じ。「もうグラウンドで学ぶことはありません」くらいの勢いで居てくれと。何故なら、日本の航空会社で自費訓練生を採るようなところは何も教えてくれないから、自分から学ばないとダメだと。

 

 

でもね。

ちょっと仲間内で話しをした感じ、常識的に考えてみてさ。

もし、「グラウンドで学ぶことなんてありません」ってレベルに居ることができるんだったら、この世にA320のタイプレーティングを学べる施設やらコースやらってのは存在しないんじゃねえの? そんなにeasyならさ。って。うん。真っ当だよね。

もしそこでできるようになってるんだったら、当然、1年にもわたる訓練期間なんて存在しないわけでさ。削減できるならしたいじゃない、そんなこと。

 

でもそれが存在する意義を考えてみると、そもそも航空会社は我々訓練生にそういう意識であって欲しいと思っていたとしても、"そうでなければならない"とは思っていないはず。思っていたら1年のコースなど存在しないはず。ということはそこに確固たる学ばなければいけない内容たちっていうのが存在し、それを我々は学ばなければいけない。最低限ね。

 

そういうのが難しいです、ハードです、って言うくらいだからまぁそういうものなんでしょう。恐らく。

 

じゃあその教官は何故あえてそんな「A320のマニュアルを読んでいてほしい」的な話をしたのか?という気持ちを考えてみると、1つ思い浮かんだのは、そういうのが少なくとも読める準備ができていてほしい。そこにつながることを今やっていてほしい。だからミニマムの訓練で「ああ70点だ。ハッピー♡」で済ませちゃいけない。だから今を懸命に生きろ。今得られるものが100%あれば、120%得て学んでその先もしゃぶり尽くすような気持ちで今を学んでいけと、そんなことのような気がする。

 

周りを見ていると、「よっし、今回のテストpassでした♡」とかそんなん言ってる人たちは多いし、ぶっちゃけ同期もそんなんばっかりだけど、それじゃないけないって話。

 

まだニュージーランドの訓練すべてが終わったわけでもないのに、今からA320のマニュアル読んどけ的なこと言うのはナンセンス。だったらもっと噛み砕いて、CPLを取るならCPLの勉強してください、日本に行くなら日本のこと1つでも多く学んでください、口頭試問的なやつの対策してください、って、先を見据えて言わなければいけない。なのにそんな、親にドヤ顔できるレベルのこと(A320のFOになるとか、B737のFOになるとか)を今から達成できてくださいね、なんて明らかにオカシイし、理にかなっていないし、不可能。だったらもっと日本の紙切れを1枚、また1枚と取れるような訓練をしていけなければならない。最低ね。

 

でもここで意図を汲み取った結果、やっぱり言いたいことなんてそういうことだろう。だって、IFRでさえ取って、きっとまだエアラインレベルではないはずなのに、そんなのはもう良いです。って言うくらいだから。当然長年教官もやってたし、この学校からAIR NZに行く人は大勢いるくらいの学校だからそんな適当なことは言うまい。が。これから目指すべき方向、ひいては「プロ意識を持って下さい」ってのはそういうことだろう。

 

ツイッターに一人、恐らく現役FOの方がいて、日々為になるツイートをしてる人がいる。かなり胸が熱くなる内容の。時として、私のレベルが追いついてないばかりに理解できないこともあるが、分かる内容はとても興味深い。たぶん会えば分かるだろうが、彼は物凄く勉強家だし、勤勉だし、コツコツマメにやるタイプの人だと思う。彼でも日々学びが多いんだから、「明日からFOでーす」って言う人間が、「明日からFOでーす」と言うと同時にキャプテンと同じ業務を遂行できれば、キャプテンの存在意義はほぼなくなる。(PICだし、ライセンスの種類も違うからそれが微々たる差だけれども) 現実として、キャプテンとしての「自分」っていうのは完成していなかったとしても、意識の持ちような変えていってくださいとは、そういうことなのかもしれない。

 

とあるブログ(紹介して良いのか分からないのでURLは書きませんが)で、日本で就職する時に「こういうことしておいたらいいよ!」的な紹介が書かれているのですが、そこに「どういうパイロットでありたいか」っていうことはしっかり書かれていた。もう少し時間があるので、「どういうパイロットでありたいか」っていうことをヒントに、自分はどうなっていきたいか。どういう風だと良くて、そのためにはどうしなきゃいけなくて。そう考えていくと、少し「今からA320のFMを読破しておいてくださいね」の意味もわかるかもしれない。

少し覚書として、書いてみました。

 

おわり。